
2016年2月に入籍し、4月に結婚式を挙げたわたしたち。
子ども、そろそろ欲しいなー……と、ぼんやりと考えていた。
そういえば生理きてない。11月中旬、何の気なしに。
21時まで残業して、最寄り駅近くのドラッグストアで妊娠検査薬を購入。
何の気なしに。
トイレの中で思わず「うそ」とつぶやく。
帰宅した夫に、「あのね、実はね……」と切り出す。
「なに?」ネクタイを緩めながら聞く夫。
「赤ちゃんできてた。」
その時の彼の、10秒の沈黙といったら。
思考回路がショート寸前、というか、ショートしていた、確実に。
「ま、、、、まめーーーーー!!!!!」
帰宅後汗をたっぷりかいた体で抱きしめられる。
「おおお、おめでとう!!がんばろう!!!!(?)」
♪*♪*♪
その日から検索魔と化した私。どうやら、あまり遅くに病院を決めると「出産難民」になるらしい。
ここは東京、どこもかしこも混んでるはずに違いない…!と思い立った私は、「妊娠しているか検査してもらう病院=出産する病院」とし、自宅からも実家からもほど近い病院を探しまくった。
いくつかに候補を絞り、結局、母乳育児に力を入れていて、ごはんが美味しい病院を選ぶことにした。
そして週末、胎嚢を確認。4w2dと診断。
ほっとして、不正出血の診察で何度も乗った検査台の上で、少しだけ涙が出た。
エコー写真を見た時には、「おいら、ここにいっぞ」的な、一瞬ふてぶてしさ!?のを感じ、この子は中々生命力があるから、絶対無事に産まれてくる…!と、超合理主義者の私らしからぬスピリチュアルなことを感じた。
それを聞いた主人は、「俺には一生わからない感覚だろうなあ」とぼやいた。

