「しばらく夫婦2人きりの旅行はお預けだね」ということで、春、妊娠7カ月の終わりに、東京から車で行ける、箱根に行ってきました。
妊娠期における旅行、いわゆる「マタ旅」については賛否両論だと思いますが、私は行って良かったと思います。
---
マタ旅に行く結論に至るまで
私たちは旅行が好きで、1年に1回は旅に出るのが慣例となっていました。
特に夫はその想いが強く、今年もどこか行きたい様子でありました。
私も、夫婦2人の思い出に旅行したいなぁと思っていたので、夫から「安定期のうちに、温泉にでも行こうよ」と提案されたときは嬉しかったです。
宿を探し始めたのは、旅行の3カ月前でした。
ということは、実際の旅行はだいぶ先。安定期とは言え、妊娠生活に「想定外」はつきものだと思っていたので、私たちは以下を旅行の条件としていました。
- 当日まで、経過が順調であること。
- 万が一の場合に備えて、産院まですぐに行ける距離であること。(この時点で、熱海や日光、群馬は候補から外れました)
- お腹が張ったり、具合が悪くなったらすぐに休憩できるようにすること。
- 道路が混まない日程を選ぶこと。(東京→箱根は東名高速です。休日は非常に混みマス)
- キャンセルしなければならなくなった場合に、宿に理解がありそうなこと。
「遠出した先で腹痛になり、その土地の産婦人科に行った結果、切迫早産と診断された」
「旅先の産婦人科医にかかると、その地方の妊婦さんに迷惑がかかる」
なんて話をネットで読んでいたので、車ですぐ帰ってこられること、妊婦に理解がある=マタニティプランがある旅館であることについては、こだわりました。
お宿は、「仙郷楼 別邸 奥の樹々」さんに決めました。
色んな旅行比較サイトでマタニティプランがあったこと、お部屋ごとに露天風呂があることが決め手になりました。
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1284
[地図]
旅館については、「その2」でお話ししたいと思います。とってもとっても良くしていただき、おかげ様で記憶に残る、素晴らしい旅行になりました♪
さて、幸運にも当日まで異常もなくマタニティライフを過ごしてこられたので、当日は意気揚々と箱根に向かいました。
出発~海老名SAでお昼ごはん
10:30頃に自宅を出発し、首都高に乗ります。
準備は完璧すぎるほど完璧でした。お菓子、飲み物、音楽……。
海老名SAまで1時間半くらいでしょうか。平日に行ったので、道は混雑していませんでした。
ラッキーなことに、SAまでお腹が張ることもなく、お手洗いに行きたくなることもありませんでした。
「2時間に1回は休憩したい」と思っていたので、運が良かったのだと思います。
私は海老名SAが大好きで、東名に乗る際は必ず寄ります。
下りのオススメは、「こめらく 本日、おむすび日和。」さん。だし茶漬けが食べられるのですが、SAらしく、車内で食べられるように工夫されているのです!お米を食べたい時にはピッタリです。
腹ごしらえ後、御殿場インターまで車を走らせます。
箱根ラリック美術館でオリエント急行に乗りました
最初の目的地は「箱根ラリック美術館」です。
箱根の中心(湯本?)からは少し遠いのですが、宿がこの近くにあるので、この日は美術館に寄ってから、後は旅館でのんびりする行程でした。
14:00頃に美術館に到着。東京の美術館と違い、広い土地の中にいくつかの建物が存在しています。
すぐに向かったのは「オリエント急行」の予約。
なんと、この美術館には実際にヨーロッパを走ったオリエント急行が格納されています!さらに、その車内でティータイムを楽しむことができるのです♪
ティータイムは予約制、当日予約のみ。1時間ごとに開催され、所要時間は45分です。
私たちは平日に行ったためか、あまり混んでおらず、次の時間(15:00)に予約することができました。
予約の時間まで美術品を鑑賞し、時間になったら集合場所まで向かいます。
私たちのほかに、1組のカップルと、女性お1人がいらっしゃいました。
係の方から、オリエント急行とラリックの関係性を説明していただいた後に、オリエント急行に乗り込みますッ!
▼ヨーロピアンセンスの光る、ネイビーとダークブラウンが基調のシックな車内
▼ラリックが手掛けた装飾が見事です。
この車内でシフォンケーキと紅茶をいただきます。
BGMがないので、「シーーン……」となります。ヒソヒソ声で話すのであります。
▼気分はヨーロピアンセレブ
う~~ん、良い。非常に優雅である。
私たちはいま、フランスからトルコへの電車の旅を楽しんでいるのである……。(妄想好きな方は必ず楽しめます!)
ティータイムを楽しんだ後は、オリエント急行を下車します。下車後、館の方が全員に「お写真お撮りしましょうか?」と声を掛けてくださいます!
私は旅先で写真を撮っていただくようお声掛けするのが苦手なので、本当に嬉しかったです。
その後、見切れなかった作品を鑑賞するために、もう一度美術館内へ。
ガラス工芸を美術品にまで昇華させたラリックの作品は必見です。
パリで実際に売られていた香水瓶、今見てもとても素敵です……。
さて、私は、美術館や博物館で売られているポストカードのうち、心に残ったものを数枚購入し、その裏に感想文を書く、という習慣を5年くらい続けています。
▼今回購入したポストカードはこちら
どちらの作品も精微で美しいですね♪
1日目はゆったり行程なので、この日はここで行動終了。
後はお宿を楽しみます。「その2」に続きます。
▼「ポチッ」が励みになります。いつもありがとうございます。

?