21時の珈琲

企画職ワーママ(育休中)の育児、読書、考え事記録。

NIPT陰性でも悩むなんて、知らなかった

わたしは、第二子妊娠10週ごろ、新型出生前診断(NIPT)を受けました。

NIPTとは、母体から採血した血液を使って胎児の染色体異常を調べる検査です。

わたしは35歳以下だったので、認定外の施設で受けることになりました。東京都内で、費用は22万円ほど。

 

当時、NIPTを受けることに迷いはありませんでした。もし陽性だったらどうするか。「陽性とわかってから悩んだ、受けなければよかった」という声が多いことを知っていました。今回、二人目ということもある。後悔したくなかった。だから、NIPTについてよく調べ、夫婦でたくさん話し合いました。

結果は、陰性。しかも、男の子です。その書類を受け取ったとき、わたしは「完璧だ」と思いました。完璧な、何一つ問題のない赤ちゃんがおなかの中にきた。これからは楽しいことばっかりだ、と。

 

いま、長男は生後7か月。睡眠が浅くよく起きて泣くけれど、愛想が良くいつもニコニコしていて、本当にかわいい。

わたしは息子の笑顔を見ながら思います。「わたしは、この子の命の選別をしたんだ」。

 

ダウン症の赤ちゃんは、穏やかで笑顔が絶えないと聞きます。いま目の前にいる笑顔の息子と、なにが違うというのでしょう。にこにこで、ふわふわで、良い香りで、この世の美しいものをこれからたくさん見ていく無垢な瞳。赤ちゃんはみんなかわいい。

わたしはお腹の子を「完璧だ」と思ったけど、じゃあ、完璧じゃなかったら?妊娠期間が終了して、生まれた息子を見てると、完璧じゃなくたってかわいいと本心で思える。だめなところがあってもいい。目と目が合って微笑みあう、心が通じると感じる、いや、微笑みあえなくたって、ただお世話しているだけでしあわせなんだ、だってかわいいじゃないか、条件なしにかわいい。

この「かわいい」「だいすき」の感情に条件はないのに、妊娠中のわたしはどうかしてた、完璧な赤ちゃんがほしいなんて、「完璧じゃないと愛せないかも」なんて、子どもに条件をつけるなんて。

 

NIPT検査を受けて、陰性でもこんなに悩むなんて知らなかった。これをひとは「罪悪感」と呼ぶのだろうか。夫に胸の内を打ち明けたら、「どっちに転んだって悩んでたさ」と。検査を受けて陰性でも、検査を受けなくて陽性でも。未来は誰にもわからないからつらい。隣の芝生が青く見える。

 

わたしに今できることは、福祉のことをよく知ること。困っている人を見たら手助けすること。それを子どもたちにも伝えること、背中を見て学んでもらうこと。NIPTなんて受けなくても、すべての赤ちゃんが祝福されて、社会で見守っていけますように。

 

追伸:心の整理がついてきたので、いつになるかわからないけれど、今度書きたい。わたしには要介護5になる父がいます。父は福祉の世界で生きている。だから、もっと学んでいきたいな。